あぶない心筋梗塞の前兆
●身近にある心筋梗塞の危険性
現在、日本人の死因の第三位は心臓に関する病気「心疾患」(しんしっかん)です。そしてその死亡原因となる病気の名前は「心筋梗塞」なのです。心筋梗塞は数年前までは、発病後24時間以内に急死する例が非常に多く、この病気にかかってしまった人の3分の1は、1〜2週間以内に死亡したといわれています。しかし現在、CCU(冠状動脈集中治療室・持続的に心電図を監視できる特殊な施設を持つ病棟で、狭心症や心筋梗塞の患者を専門治療する所です)という病棟ができてから、死亡率がおよそ半分になり、現在の死亡率は全患者の12〜30%程度とまで減少しました。それほどに心筋梗塞という病気は、医師と看護士による綿密な治療と看護が必要となる病気なのです。
●危険な心筋梗塞の症状
○心筋梗塞をおこした患者さんの内、およそ7〜8割の人が感じた症状。
突然、胸全体に「激痛」としか言い表せないような激烈な痛みが襲う。ときには、あまりの激痛にショック死する人もいます。痛みのほかには、呼吸困難、冷や汗、脂汗を流し、吐いたり、胸焼け、下痢などを訴えることも多く、胃痙攣などの胃腸症状と間違えられることもあります。発作は30分以上続き、繰り返して1〜2日も続くこともあります。脈の乱れやショック、急性心不全で死ぬ人が多く、入院が必要です。
○心筋梗塞をおこした患者さんの内、2〜3割の人が感じた症状。
背中やみぞおちの痛み、むかつき、左肩や腕の痺れ・痛み、頭痛やあごの痛みなど。このように胸とは関係がなさそうなところに、心筋梗塞は異変が起こることもあるので、本人が「心筋梗塞かもしれない」と思いもしないうちに病気が起こることもまれではありません。
※40〜50歳以降の男性で、突然、上半身におかしな感じ、特に、胸部の不快感、不安感、を感じたら、放っておかないで病院に行き、診察を受けた方が良いでしょう。
●心臓の病気の前兆
次のような症状が見られた人は要注意なので、病院へ行って医師に相談することをおすすめします。
「狭心症・心筋梗塞の疑いがある症状」
○狭心症の場合、胸の痛みが1〜10分続いて治まる。
○心筋梗塞の場合、胸の痛みは激痛で、呼吸ができない、冷汗が多量にでるなどし、10分以上痛みが続きます。
「不整脈の疑いがある症状」
○急に激しい動悸が起こり、脈拍が異常に速くなる。胸が苦しくなったり冷汗が出ることもある。
○ドキンと脈が飛んで、動悸や胸が苦しい感じがしたりする。