狭心症と心筋梗塞の違い?
●心臓の障害と心筋梗塞の関係
心臓そのものに血液を送り、栄養、酸素を与えて働かせているのが冠状動脈です。その冠状動脈の硬化によって血管内が狭くなっている所に、血液の塊、またはドロドロの「おかゆ」のようになった動脈壁の一部が剥がれて詰まり、そこから先の血流が途絶えます。この血液不足の状態が30分以上続くと心臓壁の一部は、酸素や栄養分が補給されなくなって壊死します。この状態を、心臓の病気「心筋梗塞」といいます。この状態が軽く、心臓の筋肉が一過性の血液不足状態(虚血状態・きょけつじょうたい)になると、同じような軽い症状が出ます。この状態を「狭心症」(きょうしんしょう)と呼びます。心筋の障害は、血流が回復すればその障害は元に戻ります。しかし、症状が軽いからといって油断ができないのがこれらの心臓の病気です。心筋梗塞はいつ症状が進むか分からないのです。
●狭心症と心筋梗塞の違い
狭心症と心筋梗塞は、ともに虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)と言って、心臓の筋肉への血液の供給が途絶え、栄養や酸素の供給が不足する病気です。心臓には、冠動脈という3本の太い血管が心臓を取り巻くように伸びていますが、その血流が悪くなるのです。狭心症は一過性のもので、一時的に冠動脈の血流が滞って、胸が締め付けられるような、握りつぶされるような痛みがあり、冷や汗、吐き気、呼吸困難を伴なうこともあります。特定された1点ではなく胸の漠然とした範囲で起こるのが特徴です。そして血流が回復すると症状が消え、心電図も正常になります。その間、だいたい数分から10分ぐらいです。刺すような痛み、ズキズキする痛みや、姿勢によって変化する痛みは狭心症や心筋梗塞ではないことがほとんどです。これに対して心筋梗塞は、30分以上、冠動脈の血流が滞って心臓の筋肉そのものが壊死しを起こしてしまった状態です。同じような症状を起こしますが、放置すれば死に至ることもあるので治療は一刻を争います。